「多摩川に虹をかけた男」を観にいってきました

今日、1月22日(日)午後2時から川崎市溝口の「すくらむ21」のホールで行われた川崎市青少年舞台芸術活動事業「多摩川に虹をかけた男~田中兵庫物語~」を観にいってきました。
このホールは、男女共同参画センターとして位置づけられているのですが、築50年くらいたっているのではないかと思わせるくたびれた椅子に滲みだらけの壁が歴史を感じるホールでした。しかし、会場は満席、舞台も公募市民、青少年が、市民劇団員そしてプロの劇団員と半年にわたる稽古を経て、創りあげた創作劇で、少しシリアスな場面が多めでしたが、小さな子どもたちもそれほど飽きずに観ていて、熱気ムンムンでした。脚本、音楽、舞台装置ともとてもすばらしい劇でした。欲を言えば丘隅の治水技術についても触れてもらいたかったです。
この劇は、江戸時代、農民・行商人から川崎宿の名主の養子となり、川崎の宿場を再建した田中丘隅(休愚)の生涯を描いた創作劇です。農民とともに農民の暮らしや生活を命を懸けて守り続けた丘隅の半生を描いています。
丘隅はそれまでの名主から50歳にして、家督を息子に譲り、荻生徂徠の門下生となりました。そして、58歳にして幕府の地方政治への提言書とも言うべき「民間省要」を著し、その考えを買われ、川普請役人として取り立てられました。当時氾濫や日照りを繰り返していた多摩川の治水に尽力し、二ヶ領用水を再整備しました。また、酒匂川の治水事業を治めるなど数々の功績を上げ、代官に取り立てられた川崎市の歴史を作った人物として市民に慕われている人物です。
実は、この丘隅は、私の地元の多摩郡平沢村(現あきる野市平沢)の生まれなのです。あきる野市でもその功績は知られ、秋川ファーマーズセンターには、説明コーナーもあります。今でも羽村の堰近くで見られる「弁慶カゴ」は丘隅が考案した今でいう「テトラポッド」です。
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劇は、1月28日(土)午後6時30分から川崎市教育文化会館、2月11日(土)午後2時と6時30分の2回公演を麻生市民館で行われます。ぜひ、観てください。問い合わせは、川崎市市民文化室044-200-2280へ

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この記事へのコメント

「多摩川に虹をかけた男」を観にいってきました」につ
2006年01月23日 18:28
いや、私も見ましたが、丘隅が描ききれていない。あれでは源蔵物語ではないか。
No.017
2006年01月30日 02:45
はじめまして、「多摩川に虹をかけた男」に農民役で出演しているものです。「お上はおらたちのことがわかっちゃいなさらねぇ」と叫んだり、飯盛女やって男をひっかけたりしていました(笑)。
寒い中、観に来てくださってありがとうございます(^^ 「多摩虹」をブログで取り上げているのが私と藤十郎役の石山海さんくらいなのでこうして書いてくださる方がいてうれしいです!

>欲を言えば丘隅の治水技術についても触れてもらいたかった
私もそれはちょっと思いました。作者の小川先生いわく、田中兵庫の伝記は他でいくらでも書かれている、なぜ田中兵庫は「民間省要」を書こうとしたのか、その心理的な部分を描きたかったそうです。
ちなみに根元源蔵に関しては自害の記録が残るのみで、兵庫と源蔵の関係については小川先生の想像(創作)らしいですね。
それにしても兵庫さん、テトラポッドまで作っていたんですね~。

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  • 川崎で公演

    Excerpt: 「多摩川に虹をかけた男」(http://tamaniji2005.hp.infoseek.co.jp/)の公演、3日目です。今日は川崎教育文化会館にて公演。昼にゲネプロをやって夜公演でした。 と.. Weblog: -鳩的徒然草- racked: 2006-01-30 02:34